美容外科情報室

 
 

二重まぶた

Q二重まぶたの手術を、一週間前に埋没法で受けました。もともと奥二重だったので、はっきりとした二重まぶたにしたくて受けました。しかし、前とほとんど変わらない結果になってしまいました。それで再度修正の手術を受けたいのですが、一度中に入り込んでしまっている糸の結び目を引き出さなきゃいけないということで、担当医師からはあまり勧めないようなことを言われました。そんなに修正の手術は難しく危険なのでしょうか?埋没法はメスを使わず、すぐ修正できるというのが売りだと思うのですが・・・。

Aまず、状態を直接拝見していないので、再手術の是非や結果の予想は、判断できません。一般的に、再手術の場合、前回埋め込んだ糸が今回の結果に影響を与える場合は、必ず糸を除去します。この場合は、出てこないように埋め込んでいる糸ですから、それを探し出し除去するには皮膚切開して中の組織を掻き分ける必要があります。当然表面の皮膚だけでなく瞼の中の組織も、ダメージを受けますので、腫れや傷跡の問題を考慮する必要があります。
ただ、狭い二重から広くするには抜糸しなくてもできそうなので、他に理由があったのかもしれません。
また、『埋没法はメスを使わず、すぐ修正できるというのが売りだと思うのですが・・・』は間違った知識です。埋没法自体でも修正(抜糸も含めて)でもメスを使う場合がありますし、すぐに修正できるわけでなく、経過を見る必要があったり、修正困難な場合もあります。

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Qまぶたが腫れぼったい完全な一重で、目尻がまぶたの肉でかぶさっていて、たれ目です。このような場合、脱脂法で脂肪をとり埋没法で二重の線を作るほうがいいのでしょうか。それとも脱脂法はせずに、切開法の二重まぶたのほうがいいのですか?持続する方とこの二つの違いを教えてください。

A実際には状態を診ての判断になります。腫れぼったくかぶさりが多い瞼をすっきりとした二重まぶたにするには、切開法がより良いと思います。切開法では、直視下に余分な脂肪を除去できますし、目尻側の余分な皮膚を除去することができます。切開法といっても切開して埋没法と同様に糸を通す“手抜き”手術をする医師もいますが、通常の切開法では皮下の余分な組織も切除し、この傷の癒着でしっかり持続する二重まぶたを作ることが可能です。しかし、それだけ瞼に対しダメージを与えますので、手術後の腫れや痛みや内出血、最終的な傷跡やツッパリ感や違和感を、受け入れる必要があります。
瞼へのダメージを少なくするには、小切開からの脱脂と埋没法で済ませる方法を選択しますが、元に戻りやすかったり、目尻側のかぶさりが改善されなかったりします。

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Q二重まぶたに憧れている私は、仕事もあるのでばれないように埋没法の手術をしたいのですが、2,3日ではばれちゃいますか?

A埋没法で、腫れを抑えるためには、使用する糸を細くする、糸の数を一本にする(一点留)、複雑な通し方をしない、といった工夫をします。しかしこれらは、二重が戻ったり、薄くなったりしやすくなります。
また、希望される二重の幅が広いほど腫れが強く長く出ますし、体質によっても違います。
カウンセリングを受けられる際に、担当医師に相談してみて、すぐに『大丈夫です』の返事であればやめられたほうが賢明です。『2〜3日ではなかなか難しいけど』といって上記のような工夫をする説明があれば、賭けてみても良いかもしれません。

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Q簡単、お手軽に二重まぶたになれるって本当ですか?

A二重まぶたの手術は一見、単純そうに見えますが、まぶたはとってもデリケート。カラダの中でももっとも皮膚が薄く、軟らかいのです。脂肪の層、筋肉の層など6つの層から成り立っているほど複雑な構造。また、脂肪の厚いまぶたや薄いまぶたなど個人差によってもかなり特徴が違います。簡単さ、気軽さばかりがPRされている美容形成外科はむしろ要チェック!貴女にあったキレイな二重まぶたにするには、技術と経験を積んだ信頼のできる医師を選ぶことが大切なのです。二重まぶたの手術は、美容形成外科にとって、もっとも多い手術だけに十分なカウンセリングが行われているかどうか、また施術後のケアはどうなっているか、また十分な治療期間が設けられているかどうかをチェックする必要があります。

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Q二重まぶたの手術は、経験がない医師でもできるって聞いたけど大丈夫?

A大丈夫じゃありません。初診、カウンセリングから手術、アフターフォローまで、すべて担当医が責任をもって行うところを選びましょう。経験不足のアルバイト勤務医師が手術を行うところなどもってのほか。何かあってからでは取り返しがつきません。

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Q二重まぶたの手術前のカウンセリングって何のためにあるの?

A患者さんの悩みの深さや、夢の大きさは手術の大きさに関係ありません。また、患者さんのまぶたの構造も人それぞれに違います。患者さんにとって本当の美しさを一緒になって考え、患者さんの顔や個性に合った手術をするためにカウンセリングはとても大切です。

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Q二重まぶたの手術後のアフターフォローは大丈夫?

A二重まぶた施術後のケアが重要なことはいうまでもありません。また患者さんの希望を120%かなえるための努力を行うことを前提とした医師を選ぶことも重要ですが、全力でフォローしてくれるかどうかをチェックしましょう。クレーム処理についても誠実な対応をしてくれるかどうか、いろいろな面からのサポートを聞いてみましょう。

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Q二重まぶたの手術の期間はどのくらい?

A二重まぶたになるには、埋没法、切開法、部分切開法の三通りの方法がありますが、医師のカウンセリングを受け、自分に合った方法を選んでもらいましょう。埋没法はメスを入れずに糸を埋め込む方法で10~20分間で終わります。そのまま帰宅できます。1日から3日程度でなじみますが、1週間ぐらいは知人にもわかります。自然な感じになるのは約2週間。切開法は1時間程度。部分切開法は30~40分間。いずれも3~4週間でなじみ、1ヵ月から半年で自然な感じになります。

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Q二重まぶたの手術について、ある美容整形の病院では、皮膚より下にヒアルロンサンを注入する二重まぶたのプチ整形はアメリカでは中止されているため行わないということだったのですが、本当ですか?

A通常、ヒアルロン酸は皮内もしくは皮膚直下に注入するのを原則としています。皮下組織注入は、吸収が早く行われるため、推奨されていません。皮下組織注入が中止されているわけでは有りません。

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Q二重まぶたにするために、5月にある美容整形で埋没法をしましたが、4ヶ月経った今になって糸がまぶた外側に0.3ミリほど出てきて皮膚がポコっと小さく腫れて瞬きの度に痛くなりました。一体どういう状況でこれはどうしたら直るのでしょうか?

A糸の埋め込み方が不十分なため“埋没法”になっていず、皮膚の一部が糸に巻きつくように袋(シスト)を形成していることが考えられます。対処法は、糸をシストごと除去した上で、再度糸を埋め込む必要があります。除去と再埋没を同時に行うか、時期をずらして行うかは、状況により医師の判断になります。

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Q4ヶ月になる娘のことでご相談があります。小さくて細い一重まぶたの目です。蒙古ヒダというのでしょうか、目頭の上に皮があり、目が離れて見えます。また目頭側の白目が正面からあまり見えず、物心のつく前にぱっちりとした目にしてあげたいと思っています。子供の場合いつ頃から手術は可能なのでしょうか?

A乳幼児の頃は、蒙古ヒダが強く見えても成長とともに改善されていくことが多いのですが、ヒダが極端な場合は内眼角贅皮といって先天的な異常である場合もあり、この場合は幼少時でも手術を行います。通常の蒙古ヒダの場合は、全身麻酔の影響や手術後の傷の管理面などから考えて、局部麻酔が可能で自分から治療を受ける意思を持つ小学校高学年くらいにお勧めします。