美容外科情報室

 
 

美容外科大手全国チェーン店の隠された実態について


医療事故、医師への告訴、医師逮捕、賠償請求、産科、小児科医激減、公立病院縮小、大学病院への信頼崩壊など我々医療従事者にとって良くないニュースが流れない日はないといっても決して過言ではありません。

今まで絶対的な存在であった大学病院でさえ、医療に対する信頼崩壊が起こっているのです。ましてや美容外科にいたっては、テレビやマスコミを使ってがんがん広告宣伝しても、今までのように都合よく「大手全国チェーン店だから安心である。」と一方的に患者様を洗脳することができなくなってきたのです。

全国チェーン店はいくら名前が知れたクリニックであるといっても、所詮は莫大な広告宣伝費やテレビコマーシャルを使って有名になっただけで決して技術や内容がともなっているわけではありません。

それに加えてここ数年で新規美容外科クリニックの開業が一気に激増しました。ところが広告費や人件費を下げるわけにはいかないので、大手と言えど、同業者が増えれば今までのように殿様商売はできなくなるわけですから、値段を下げて勤務医を酷使するか、あるいは過剰な内容の広告宣伝をして集客するしか方法がありません。

中には詐欺まがいの全国チェーン店も事実存在しています。そうすればまともな診察、手術、アフターケアなどとてもできるはずがありません。

また現在では美容整形の泣き寝入りも少なくなり、医療訴訟もどんどん増えてきたのです。訴訟リスクや経営のあり方、そして将来の不安に限界を感じたチェーン店の古株の医師がどんどん辞めています。

そうするとチェーン店の経営者は新たな医師が必要なので未熟な研修医を雇い、わずかな期間でインスタント美容外科医を作るため、患者様とのトラブルや医療訴訟が頻繁に起こるのです。

研修医が研修医を指導する。恐ろしいようですが、これが実際の全国チェーン店の偽らざる現状です。その中でも特に評判の悪い大手全国チェーン店では、異常なダンピングを行わないと集客できなくなってきているのです。過大な宣伝内容とは全く逆の内容「研修医が手術する。

安かろう、悪かろう。」が偽りのない現状です。

未熟な研修医にあたればたとえプチ整形と言えど、大変危険です。実際に大手全国チェーン店ではほとんどが研修医ばかりの名ばかりの所も多数存在している為、細心の注意が必要ですね。全国には、優秀でまじめで良識ある個人開業医の方がたくさんいらっしゃるのに、美容外科のイメージ自体がそのような理由で悪くなるのは非常に残念なことです。美容外科医とは患者様をキレイにし、治療結果に満足してもらうことが使命であり、良識ある熟練した一人の医師が診察、治療、アフターケアの全てを責任もって最後まで行うことが使命ではないでしょうか?